こんにちは。今回は、私が担当した「Microsoft Intune を活用したモバイルデバイス管理(MDM)環境の導入プロジェクト」についてご紹介します。
このプロジェクトでは、企業で利用される Androidデバイスを Intune に登録・管理するための環境を一から構築し、要件定義・設計から導入・運用計画まで一貫して対応しました。
■ プロジェクトの背景
近年、リモートワークや業務のモバイル化が進む中で、企業にとってモバイル端末の一元管理は重要課題となっています。そこで採用されたのが、Microsoft Intune を使った Android デバイスの管理体制でした。
私はこの案件において、以下の全体工程を担当しました。
■ 担当した主な業務内容
● デバイス制御環境の構築・テスト
Intune を使い、Android デバイスの登録/ポリシー配布/アプリ制御/デバイス制限などを実装。
実端末を用いて、セキュリティ要件に基づく動作確認を実施。
管理者視点とエンドユーザー視点での操作性を両面から評価。
● Azure AD環境の構築・テスト
Intune との連携を前提に、Azure AD Join/登録のパターンを検証。
デバイスの自動登録、ポリシー適用のフローも検証環境で一通り再現し、挙動確認。
● 詳細設計書の作成
要件定義をもとに、管理ポリシー(セキュリティ設定、アプリ配信、Wi-Fi構成など)を詳細設計。
Intuneポータルの構成情報、Azure AD連携、グループ設計などをドキュメント化。
● 定例会資料/議事録作成
プロジェクトの進行に合わせて、お客様との定例会議を開催。
資料を作成し、進捗報告・課題整理を実施。議事録で合意内容を明文化。
● 移行/運用計画書の作成
既存の端末管理方法から Intune へのスムーズな移行を目的に、
スケジュール策定
移行手順書作成
エンドユーザー向け案内テンプレート作成 を実施。
● 各種手順書の作成
管理者用/利用者用それぞれに向けた手順書を用意。
Intune へのデバイス登録方法、初期設定、トラブル時の対応などを網羅。
■ Intuneとは?
Microsoft Intune は、クラウドベースのエンドポイント管理ツールで、モバイルデバイスやPCをポリシーに従って管理できます。
特に Android デバイスにおいては、
端末の利用制限
業務アプリの配布
紛失時のリモートワイプ
セキュリティパッチの強制適用
といった管理が一元的に行えるため、多くの企業で導入が進んでいます。
■ 実務を通して得た知見
Android デバイスにおける Intune 管理は、現場に近いユーザー視点での設計が不可欠であること。
Azure AD との連携や、複数デバイスの同時登録には細かな検証が重要。
導入後の運用フェーズに向けて、「わかりやすい手順書」こそが定着の鍵になると実感しました。
■ まとめ
本案件では、要件定義から構築・運用計画まで一貫して対応。
Intune を使った Android デバイス管理を効率化し、運用者とエンドユーザーの双方にとって扱いやすい環境を実現。
モバイル管理の最前線で実践的なノウハウを積むことができました。