こんにちは。今回は、私が携わった「情報システム部門支援案件」についてご紹介します。
この案件では、ユーザーサポートからクラウド移行、業務ツールの設計、そしてスクリプトによる自動化支援まで、多岐にわたる業務を担当しました。社内ITの運用基盤を支える役割として、日々の業務が企業活動を陰で支えることを実感できたプロジェクトでした。
■ プロジェクト全体像
企業の情報システム部門では、日々のユーザー管理から新規システム導入、効率化施策まで非常に幅広い対応が求められます。今回の案件では、以下の業務を中心に担当しました。
■ 担当業務とその内容
● ユーザーサポート対応(ヘルプデスク)
社員の入社・退社に伴うアカウント作成/削除 を各アプリ(Microsoft 365、Entra ID、業務アプリなど)で対応。
パスワード初期化、ライセンス割当、アプリ利用権限の設定などを迅速に処理。
利用者からの問い合わせにも日々対応し、円滑な業務遂行をサポート。
● Active Directory から Entra ID への移行支援
オンプレミスADから Microsoft Entra ID(旧Azure AD)への移行計画と実施を支援。
デバイス登録、シングルサインオン(SSO)、グループ管理の再設計を実施し、クラウドベースのアイデンティティ管理へ移行。
● Azure環境の構築・初期設定
Azure サブスクリプション内でのリソースグループ設計、仮想ネットワークの構成、ストレージ/仮想マシンの構築。
ポリシー設定や監査ログの出力など、セキュリティを意識したベース構築を行いました。
● 業務アプリ(MajorFlow・勘定奉行)の設計支援
経費精算ワークフローを MajorFlow で設計、現場の業務フローに沿った画面・承認ルートを構築。
勘定奉行に関してもマスタ設計や連携要件整理を実施し、業務部門と連携しながら業務効率化に貢献。
● PowerShell スクリプトによる自動化
各種定型作業を効率化するために PowerShellスクリプトを作成:
Entra ID のユーザー一括作成・削除
ライセンスの一括割り当て
ログ収集・監査出力
Exchange Online のメール転送設定 など
管理者の負荷を軽減し、再現性・ミス防止にもつながる自動化を実現。
■ 得られた知見とやりがい
今回のように「システム運用」と「ユーザーサポート」が密接に絡む現場では、現場目線の課題把握とシステム側からの最適化アプローチが不可欠です。
「誰が」「いつ」「何を」操作するかを明確にし、スクリプトや設計に落とし込む
手作業を可視化し、ドキュメント化・自動化することで属人化を解消
ユーザーとの日常的なコミュニケーションの中から改善のヒントを得る
という点が非常に重要であり、やりがいのある業務でした。
■ まとめ
情報システム部門の実務にて、Entra ID移行、Azure構築、業務アプリ設計、ユーザー支援、自動化を幅広く担当
エンドユーザーと密接に関わりながら、運用の最適化と品質向上を支援
PowerShellや設計スキルを活かし、現場に即した技術支援を実現